発酵 腐敗 違い

発酵と腐敗の原理は同じ!

腐敗

 

体にいい事で知られる発酵ですが、それは腐敗と全く同じ原理で執り行われている微生物たちの化学反応の結果です。
ですから、例えば、酸素が水素とくっついて化学反応を起こしてくれれば、水という私たちの命を守ってくれる物質に変化しますが、炭素とくっついてしまえば、一酸化炭素になって、命の危機を齎す危険性のある物質になってしまうのと同じ。
タンパク質や炭水化物に取り付く微生物が発酵菌なのか、それとも、腐敗菌なのかで、人への影響は大きく左右されます。

 

発酵 or 腐敗はここで決まる!

発酵と腐敗の原理は全く同じではありますが、その結果は正しく正反対であると言えるでしょう。
仮に、酵母菌や乳酸菌のような発酵菌とくっついて化学反応を起こしてくれれば、人間に有益な物質を作り出してくれますが、反対に、腐敗微生物とくっついて腐らせてしまえば、それは不利益を齎す事になるのです。
実は、この人に齎す利益の善し悪しが発酵と腐敗の境目であって、良い影響を与えてくれるものを作り出してくれれば発酵、悪い影響を与えるものを作り出してしまえば、それは腐敗とされるんですね。

 

腐敗にはご注意を!

ここで、主婦としての豆知識を一つ書いておきますと、腐敗はタンパク質を多く含む食品ほど起こりやすく、発酵は炭水化物、即ち、糖質を多く含む食品ほど容易だとされています。
昔から、豆腐や卵の足が速いと言われるのは恐らく、こうした人々の経験に基づく理由付けがあっての事なのでしょう。
また、お米から美味しいお酒やお味噌が出来るのは、糖分をたっぷり含んでいるからであると言えるのかも知れません。

 

ただし、ここで大事な事は、いかに発酵が容易な物質であっても、そこに発酵菌が取り付いてくれなければ発酵は出来ず、逆に腐敗菌が取り付けば、世にもあっさり腐ってしまうという事です。
しかも、発酵菌とは異なり、腐敗菌は数も種類も驚くほど多いですし、周囲の至るところに住み着いています。

 

そのため、例えタンパク質やアミノ酸豊富な食品であっても、糖の含有量が高い食品であっても関係なし!
発酵菌より先に腐敗菌が目を付けてしまえば、たちまち腐敗への道を辿る事になり、これは腐らないという生鮮食品はまずないと思っておかれた方が確かでしょう。

 

そこで、なるべく腐敗菌が苦手とする寒い場所で保管し、早めに食べなければならないという訳です。
とは言え、冷蔵庫の中身だって、最終的には腐敗菌は狙って来ますから、皆さんも、くれぐれも気を付けて下さいね。

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