ワインで酵素ダイエット 出来る？

ワインも安くはありませんが、酵素ドリンクほど高価ではありませんし、美味しいとなれば、何とかワインを飲んで酵素ダイエットは出来ないものか？
そう思って、ワインについて調べてみたところ、褐色脂肪酸を活性化させる作用を持つポリフェノールが豊富に含まれた赤ワインにしても、高い整腸作用とデトックス効果を持つ白ワインにしても、ダイエット食品の要素がある事は確かなようだという事が分かりました。
特に、余分なものを溜めずに出すという酵素ダイエットの基本においては、白ワインは正に適任でしょう。

とは言え、何せワインは思いのほか強力なアルコール飲料です。
そのため、飲み過ぎると、体内にアセトアルデヒドという物質が蔓延し、様々な不具合を生じます。
頭が痛いとか、吐き気がするという典型的二日酔いの症状を引き起こしている犯人は、このアセトアルデヒドです。

そこで、これと戦うべく登場する酵素レンジャーが、「アルコールデヒドロゲナーゼ」！
いかにも強そうな名前ですね。

しかし、この酵素はアルコールとダイレクトに戦う訳ではありません。
まずは肝臓に到達したアルコールに接触する事で、エタノール分子から水素を奪うという方法で、アセトアルデヒドに分解します。
て、それじゃあ、困るんですよねぇ！
そのままアセトアルデヒドが体内を支配すれば、あの辛い二日酔いになる訳ですから・・・

という事で、ここでいよいよ本格的にアルデヒドデヒドロゲナーゼを用いて、アセトアルデヒドを分解する事になります。
そうなると、正に体内はアルコールvsアセトアルデヒドという戦場！
攻め込んで来る敵に対して、体内酵素がどれだけ大勢で素早く戦えるかによって、二日酔いになるか否か？
さらには、今後、身体に悪影響を及ぼすかどうかが決まって来ます。

アルコールを消化する為に別の酵素が必要に・・・

そう、私たちがワインを飲む事によって、新たな酵素やメリットを取り込めるのは間違いないのですが、それと一緒に進入して来るアルコールを処理するためには、全く別の体内酵素が必要になる訳です。
しかも、体内酵素には人それぞれ、個々が生成出来る量というのがある程度決まっていて、それを無駄に使うと、肝心な時に困るという事にもなりかねません。
特に、アルコールデヒドロゲナーゼは、若いうちは、女性より男性の方が生成量も多く、パワフルなのですが、加齢とともに一気に減少し、効力も衰える事が分かっています。
男は年を取るとお酒に弱くなり、女の方が平然と朝まで飲めるという人が目立つのは、そのせいなのでしょう。

ですから、こうした事を考えると、酵素ドリンクの代わりにワインで間に合わすというのは、賢明な酵素ダイエットとは言えないようです。
因みに、ワインの理想摂取量は、一日300ミリリットルから400ミリリットルだそうですから、ハーフボトル１本というのが目安でしょう。
それに、朝からワインを飲んで、ほろ酔い気分で会社や学校へという訳にも行きませんから、やっぱり飲むなら酵素ドリンクという事になりそうですね。